ローソク足やインジケーターの見方に慣れてくると、チャートの下に表示されている棒グラフが気になり始める人も多いのではないでしょうか。それが「出来高」です。値動きそのものではなく、その値動きがどれだけの”重み”を伴って起きたのかを教えてくれる情報です。
この記事では、出来高の基本的な見方と、値動きと組み合わせて確認することの意味を説明していきます。
出来高とは何か
出来高は、一定期間内にどれだけの取引が成立したかを表す数値です。株式では「売買が成立した株数」を指しますが、FXや暗号資産のCFD取引では、取引所を介さない相対取引の性質上、正確な出来高そのものではなく、値動きの活発さを示す代用の指標(ティック数など)として表示されることが多い点は理解しておいてください。
それでも、出来高(または出来高に準じた指標)が多いか少ないかを見るだけで、その値動きにどれだけの市場参加者が関わっていたかの目安をつかむことができます。
値動きと出来高を組み合わせて見る
価格が大きく動いているのに出来高が伴っていない場合、その値動きは一部の参加者による一時的なものである可能性があり、長続きしにくいと考えられます。反対に、価格の動きと出来高の増加が同時に起きている場合は、多くの参加者が同じ方向に動いていることを示しており、その値動きには根拠がある(だまされにくい)と判断しやすくなります。
特にブレイクアウト(それまでのレンジを抜けて動き出す場面)では、出来高を伴っているかどうかが「本物のブレイクか、だましか」を見分ける手がかりの一つになります。
出来高を使う際の注意点
FXや暗号資産のCFDでは取引所ごとに集計方法が異なるため、業者間で表示される出来高(相当の指標)の数値をそのまま比較することはおすすめできません。あくまで「同じチャート上で、過去の自分の値動きと比べてどうか」という相対的な見方で使うのが安全です。
VWAP(出来高加重平均価格)という応用
出来高を活用したさらに実践的な指標に「VWAP(出来高加重平均価格)」があります。単純な平均値ではなく、出来高の多い価格帯に重みをつけて計算した平均線で、機関投資家なども意識する水準とされています。価格がVWAPより上にあれば買い優勢、下にあれば売り優勢の目安として使われることが多く、出来高の見方に慣れてきたら学んでみる価値のある指標です。
よくある質問
出来高だけで売買を判断してもいいですか?
出来高単独で売買を判断するのはおすすめできません。ローソク足の形や移動平均線など、値動きそのものの情報と組み合わせて、値動きの”信頼度”を測る補助的な材料として使うのが基本です。
FXの出来高は株式と同じ意味ですか?
厳密には異なります。FXは特定の取引所を通さない相対取引が中心のため、各業者が独自に集計した参考値(ティック数ベースであることが多い)が表示されているケースがほとんどです。この違いを理解したうえで参考程度に使いましょう。
暗号資産の出来高は信頼できますか?
暗号資産取引所の中には、見せかけの出来高(ウォッシュトレード)が問題視されるケースも過去にありました。CFDでの出来高相当の指標は、あくまで自分が利用している業者内での相対的な活発さの目安として捉えておくのが無難です。
出来高は、値動きの”重み”や信頼度を確認するための地味ながら奥の深い情報です。ローソク足やインジケーターと合わせて、値動きの裏側にある市場参加者の勢いを読み取る習慣をつけてみてください。取引ツールで出来高の表示を比べてみたい方は、XMTradingとFXLIFTを比較した記事もあわせてご覧ください。
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