ストキャスティクスの使い方——値幅の中の現在地を読む指標

RSIと並んでよく使われるオシレーター系指標に、「ストキャスティクス」があります。名前は少し難しく聞こえますが、考え方はシンプルで、「直近の値幅の中で、今の価格がどのあたりに位置しているか」を数値で示す指標です。

この記事では、ストキャスティクスの基本的な見方と、%K・%Dという2本の線の役割、そしてRSIとの使い分け方を説明していきます。

ストキャスティクスとは何か——値幅の中の現在地を測る指標

ストキャスティクスは、「一定期間の値幅(高値と安値の範囲)の中で、現在の価格がどの位置にあるか」を0〜100の数値で表す指標です。たとえば直近の値幅の一番高いところに価格があれば数値は100に近づき、一番安いところにあれば0に近づきます。

RSIが「値上がり幅と値下がり幅の比率」で勢いを測るのに対し、ストキャスティクスは「値幅の中での位置」を見る点が違います。考え方は異なりますが、結果として似たようなタイミングでサインが出ることも多く、初心者にとってはRSIの兄弟のような指標としてイメージすると分かりやすいでしょう。

%K線と%D線——2本の線の役割

ストキャスティクスには通常、%K(パーセントケー)と%D(パーセントディー)という2本の線が表示されます。%Kは値幅の中の現在地をそのまま示す線で、値動きに敏感に反応します。%Dは%Kを平均化して滑らかにした線で、%Kよりも少し遅れて動きます。

この2本の線が交差するタイミングが、売買のサインとして意識されることがあります。%Kが%Dを下から上に抜けると上昇のサイン、上から下に抜けると下落のサインとされますが、これもRSIの逆張りサインと同様、あくまで目安のひとつにすぎません。

80と20のライン——買われすぎ・売られすぎの目安

ストキャスティクスでは、80を超えると「買われすぎ」、20を下回ると「売られすぎ」の目安とされることが一般的です。RSIの70・30よりもやや外側の数値になりますが、これはストキャスティクスの方が敏感に動きやすい指標であることの表れです。

ただし、この数値もRSIと同様に絶対的なルールではありません。強いトレンドが出ているときは、80を超えたまま長時間張り付くこともあります。数値だけを見て逆張りするのではなく、トレンドの向きと合わせて確認する習慣が大切です。

RSIとの使い分け方

RSIとストキャスティクスは似た使い方をされる指標ですが、値動きの荒い相場ではストキャスティクスの方が数値が振れやすく、サインの数も多くなる傾向があります。逆にRSIはやや落ち着いた動きをするため、ダマシのサインが少なめです。

どちらか一方だけを使うのではなく、両方を並べて表示し、両方が同じ方向のサインを示しているときだけ判断材料にする、という使い方をするトレーダーも少なくありません。まずはどちらか片方に慣れてから、もう一方を追加してみるとよいでしょう。

よくある質問

ストキャスティクスの期間設定はどう決めればいいですか?
一般的には%Kの期間を14、%Dの期間を3に設定するのが標準的です。まずは初期設定のまま使ってみて、値動きの敏感さを確かめながら調整していくとよいでしょう。

ストキャスティクスとRSIを両方見る必要がありますか?
必須ではありませんが、片方だけでは判断に迷う場面で、もう一方を確認材料に加えると精度が上がることがあります。まずはRSIに慣れてから、余裕があればストキャスティクスも試してみる、という順番でも構いません。

暗号資産のチャートでもストキャスティクスは使えますか?
はい、使えます。ただし暗号資産は値動きが大きいため、80・20のラインを超えたまま長時間動かないことも珍しくありません。RSIと同様、トレンドの強さを踏まえて慎重に判断することをおすすめします。

ストキャスティクスは、RSIとは異なる角度から値動きの勢いを確認できる指標です。最初は難しく感じるかもしれませんが、実際のチャートに表示しながら%Kと%Dの動きを眺めているうちに、少しずつ感覚がつかめてきます。

指標を確認しながら実際にチャートを動かしてみたい方は、XMTradingとFXLIFTを比較した記事も参考にしてみてください。

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